2026年6月18日 木曜日
AI時短ラボ
プロダクト· 約6

Midjourney Medical発表──画像生成AIの会社が全身超音波スキャナーを作った

Midjourney創業者David Holzが新部門「Midjourney Medical」と全身超音波スキャナーを発表。Butterfly Networkと提携、60秒・放射線なし・数ドルでMRI級の画像を目指す。2027年末にサンフランシスコで「Midjourney Spa」開業予定。

3行まとめ

  1. Midjourney創業者David Holzが新部門「Midjourney Medical」と全身超音波スキャナー「Ultrasonic CT」を2026年6月18日に発表
  2. Butterfly Networkとの提携で40個のUltrasound-on-Chipモジュールを搭載、60秒・放射線ゼロ・数ドルでMRI級画像を目指す
  3. 2027年末にサンフランシスコで「Midjourney Spa」を開業し、6年間で5万台・月10億回スキャンの展開を掲げる

何が起きたか

2026年6月18日、画像生成AIで知られるMidjourneyの創業者David Holzが、新部門「Midjourney Medical」と全身超音波スキャナーを発表した。Midjourney自身はこの技術を「Ultrasonic CT」と呼んでおり、公式ページでは「MRIと同等の性能を、スパに行くくらいカジュアルに(as powerful as MRI and as casual as a trip to the spa)」と説明している。

画像生成AIの会社が医療ハードウェアに参入するのは異例の動きで、ソフトウェア企業のハードウェアピボットとしても注目されている。

スキャナーの仕組み

項目 内容
名称 Ultrasonic CT(全身超音波スキャナー)
提携先 Butterfly Network(Ultrasound-on-Chip技術のライセンス)
モジュール数 40個のButterfly Ultrasound-on-Chipモジュール
トランスデューサ 報道により数字が異なる(後述)
スキャン時間 約60秒
データ処理量 毎秒17GB(Startup Fortune報道)
放射線 なし(超音波のみ)
磁場 なし
スキャン方式 利用者がプラットフォームに立ち、浅いプールの水中を秒速約5cmで降下
スキャン費用(目標) 数ドル(従来のMRIは400〜4,000ドル)

Butterfly Networkとの提携

Startup Fortuneの報道によると、Midjourneyは2025年11月にButterfly Networkとライセンス契約を締結した。契約には1,500万ドルの前払い金と年間1,000万ドルのライセンス料が含まれ、マイルストーン達成時には最大900万ドルの追加支払いが発生する可能性がある。

Butterfly Networkは半導体ベースの超音波技術で知られる企業で、同社のUltrasound-on-Chipモジュールがスキャナーの中核部品となっている。

トランスデューサ数の食い違い

複数の報道でトランスデューサ(超音波素子)の数に食い違いがある:

  • 8,960個:Let's Data Scienceなどが報道。「リング状に配置された8,960個のトランスデューサが垂直スライスを撮影」
  • 50万個:Startup Fortuneなどが報道。「リングに50万個の微小センサー素子を搭載し、各素子がスピーカーとマイクの役割を果たす」

Midjourney公式ページ(midjourney.com/medical)はCloudflareの認証で自動取得できなかったため、筆者環境では一次ソースの数字を直接確認できていない。40モジュール×素子数で総数が変わる可能性がある。

展開計画:Midjourney Spa

Midjourneyは2027年末にサンフランシスコで「Midjourney Spa」を開業する計画を発表した。報道によると、施設にはスキャナー10台のほか、ホットタブ、サウナ、コールドプランジが併設される。

長期目標として、6年間で全世界に5万台を展開し、月間10億回の全身スキャンを処理する構想を掲げている。

なぜ画像生成AIの会社が医療機器を?

この疑問に対する公式の説明は限定的だが、複数の報道が指摘しているのは、Midjourneyが画像生成で培った大量の画像データ処理・再構成技術と、超音波で取得した膨大な生体データ(毎秒17GB)をリアルタイムで3D画像に変換する処理との技術的な親和性だ。

ただし、画像生成AI(テキストから画像を生成)と医療画像再構成(超音波信号から断層像を生成)は入力も出力も異なるため、「技術が直接転用できる」かどうかは現時点では検証されていない。

正直に書くと

  • 公式ページを直接読めていない。Cloudflareの認証でブロックされたため、各報道媒体経由の情報に依存している。数字の食い違い(トランスデューサ数)はこの制約に起因する可能性がある
  • 「数ドル」のスキャン費用は目標値であり、実際の価格は不明。FDA承認の有無・時期も報道からは確認できていない
  • 月10億回スキャンは極めて野心的な数字。5万台で月10億回は、1台あたり1日約667回の稼働を意味する。60秒/回でも1日約11時間フル稼働が必要になる計算で、現実的な稼働率を考えると達成のハードルは高い
  • 筆者はMidjourneyの画像生成サービスの利用者であり、利害関係はないが中立的な第三者でもない

出典・但し書き

本記事は2026年6月18日時点の報道に基づく。Midjourney Medical公式ページ(midjourney.com/medical)の直接確認ができていないため、報道媒体間で数字が異なる箇所は両方の数値を併記した。新たな公式情報が出た場合は更新する。

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