孫正義「AIバブルはAIへの冒涜」──引退撤回・東電出資・ASI 2年以内、株主総会で語った全容
ソフトバンクグループ第46回株主総会(2026年6月24日)で孫正義会長兼社長が「AIバブル論はAIへの冒涜」と発言。引退計画の撤回、東電出資への意欲、ASI到来予測の2年以内への前倒しなど、主要発言を一次報道ベースで整理した。
ソフトバンクグループ(SBG)は2026年6月24日、東京国際フォーラムで第46回定時株主総会を開催した。孫正義会長兼社長(68)は「AIバブル論はAIに対する冒涜だ」と述べ、AI投資の継続姿勢を改めて示した。引退計画の撤回、東京電力への出資意欲、ASI(人工超知能)到来時期の前倒しなど、主要な発言を報道ベースで整理する。
3行まとめ
- 孫氏は「AIバブル論はAIへの冒涜」と述べ、AIに「全信ゼロ疑(完全な信頼、疑い一切なし)」と表明
- 60代引退計画を撤回し「あと10〜15年頑張る」と宣言。ASI到来予測を従来の10年後→2年以内に前倒し
- 子会社ソフトバンクによる東京電力HD出資に意欲を示し、AIデータセンター向け電力確保を視野に入れた
発言の全体像
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| AIバブル論 | 「バブルだと言うのはAIへの侮辱であり冒涜」「まだ始まったばかり。AIのポテンシャルはこれから解き放たれる」 | Nikkei Asia / Yahoo Finance |
| AI投資姿勢 | AIに「全信ゼロ疑」と表明 | 日本経済新聞 |
| 引退計画 | 60代引退の従来計画を撤回、「あと10〜15年頑張る」 | 日経 / 中日新聞 |
| 東電出資 | 「子会社のソフトバンクが東電の次のオーナーになるために手を挙げた」 | Bloomberg / 日経 |
| ASI時期 | 2年以内に到来すると予測(従来10年→4年→2年と段階的に前倒し) | 各報道 |
| 時価総額への不満 | NAV(保有資産)に対し時価総額が5割低い。「何年続ければ評価されるのか」 | 日本経済新聞 |
| 業績 | 2026年3月期連結純利益が過去最高の5兆円超。株価は1年前の3倍 | 各報道 |
| 定款変更 | 事業目的にAI・半導体・ロボティクス・データセンターを追加 | SBG公式IR |
| ロボット製造 | 「ロボットがロボットを量産する」世界初の施設を運営していると主張 | Yahoo Finance |
| 配当 | 年間配当11円(中間5.5円+期末5.5円) | SBG公式IR |
「AIバブルはAIへの冒涜」
Nikkei Asiaの報道によると、孫氏は株主に対し「AIがバブルだと言うのであれば、それはAIに対する冒涜だと思う」("I think it's blasphemy against AI if you say it's a bubble")と述べた。
Yahoo Financeの報道では「まだ始まったばかりだ。AIのポテンシャルはこれから解き放たれる」("It's just the beginning. AI's potential will be unlocked")との発言も伝えられている。
孫氏はAIに対し「全信ゼロ疑」──完全に信じており一切疑いがない──と表明したと日本経済新聞が報じている。
引退撤回「あと10〜15年」
日経および中日新聞の報道によると、孫氏は従来の「60代で引退」という計画を撤回し、「あと10〜15年は頑張る」と述べた。現在68歳の孫氏が70代後半までSBGを率いる意志を示したことになる。
目的はASI(人工超知能)の実現。孫氏はこれを「人類の1万倍の知的レベルを持つ超知能」と定義しており、到来時期の予測を段階的に前倒ししてきた。
- 当初:10年後
- その後:4年後
- 今回:2年以内
東京電力への出資意欲
Bloombergおよび日経の報道によると、孫氏は「われわれの子会社のソフトバンクが、東京電力の次のオーナーになるために手を挙げた」と述べた。
現在、東電HDはソフトバンクや国内外のファンドなど5陣営を軸に連携先の交渉を進めているとされる。孫氏は東電がグループに入れば発電量を増やし、日本でのAIデータセンター構築に役立つとの考えを示した。
別の場面で孫氏は「宇宙よりもまずは地球で圧倒的なデータセンター構築力をつくりたい」とも述べている(日経報道)。
時価総額への不満
日経の報道によると、孫氏はSBGのNAV(純資産価値)に対し時価総額が約5割低いと不満を示した。「何年続ければ評価されるのか」と語ったという。
2026年3月期の連結純利益は過去最高の5兆円超を記録し、株価は1年前の約3倍になっている。
定款変更と議決結果
SBG公式IRによると、総会では以下3議案がすべて可決された。
- 剰余金の処分:期末配当1株5.5円(年間11円)
- 定款変更:事業目的にAI・半導体・ロボティクス・データセンターを追加
- 取締役9名の選任:孫正義氏、後藤芳光氏ほか
この記事の位置づけ
筆者はAIツールを日常的に使い、このサイト自体もAIとの共同作業で運営している。孫氏の「AIに全賭け」という姿勢の賛否を評価する立場にはないが、68歳の経営者が「あと15年」と言い切る姿は、AI産業のタイムスケール感覚がこの1年でどれだけ圧縮されたかを示す一つの指標ではある。
未確認事項・但し書き
- 本記事は2026年6月24日時点の報道ベースで構成した。孫氏の発言は各メディアの引用・要約に依拠しており、株主総会の全文書き起こしは本記事執筆時点で未公開
- NAVと時価総額の具体的な金額は報道により異なる(日経報道ではNAV 65兆円・時価総額49兆円、Yahoo Finance報道では資産価値74兆円・時価総額37兆円)。参照時点や算出基準の違いと考えられるが、本記事ではどちらかを確定値として採用していない
- ASI「2年以内」の根拠や定義の詳細は、総会資料の公開を待って確認が必要
- 東電出資の具体的な金額・条件・時期は未公表
- 「ロボットがロボットを量産する世界初の施設」の所在地・規模の詳細は本記事では未確認
- 孫氏の写真はソフトバンク株式会社公式サイトの役員紹介ページから引用(SBGではなく通信子会社の公式素材)
📎 出典・一次ソース
- Nikkei Asia: SoftBank's Son says calling AI a bubble is 'blasphemy' ↗
- 日本経済新聞: ソフトバンクG孫正義氏、東電出資に意欲 引退撤回「10〜15年頑張る」 ↗
- 日本経済新聞: ソフトバンクG孫正義氏、時価総額に不満 保有資産より5割低く ↗
- Bloomberg: ソフトバンク、東京電力HD出資に意欲──孫氏「AIデータセンター」意識 ↗
- Yahoo Finance: Talk of a bubble is 'blasphemy against AI' says SoftBank's Son ↗
- SoftBank Group: The 46th Annual General Meeting of Shareholders ↗
- 中日新聞: 孫会長「10~15年頑張る」SBGが株主総会 ↗
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