ChatGPTアプリが月間10億ユーザーに史上最速で到達──一方Claudeは前年比約640%成長という別の数字
Sensor Towerの推定によると、ChatGPTのモバイルアプリが2026年5月に月間アクティブユーザー10億人へ到達。ローンチから約3年での達成は史上最速とされる。同じデータでAnthropicのClaudeアプリは規模こそ5,600万人ながら前年比約640%という急成長を見せており、規模と勢いで違う絵が浮かぶ。
3行まとめ
- Sensor Towerの推定で、ChatGPTのモバイルアプリが2026年5月に月間アクティブユーザー(MAU)10億人へ到達した。ローンチから約3年は史上最速とされる
- Google Maps・Chrome・YouTube・Messenger・TikTokは同じ水準に5〜8年かかった。ChatGPTのMAU成長率は前年比62%
- 同じデータで、AnthropicのClaudeアプリはMAU約5,600万人ながら前年比約640%の急成長。規模はChatGPT、勢いはClaudeという構図が見える
ChatGPTのモバイルアプリが2026年5月、月間アクティブユーザー10億人に到達した──調査会社Sensor Towerのデータとして、Reutersが6月2日に報じた。2022年11月の登場からおよそ3年。Sensor Towerによれば、この速度で10億MAUに達したアプリは過去に存在しない。
「10億」の中身を正確に
まず数字の定義をはっきりさせたい。この10億はChatGPTのモバイルアプリ単体の月間アクティブユーザーで、Tech TimesによるとWeb版・デスクトップ版・企業向けAPIの利用は含まれていない。つまりChatGPT全体の利用者はこの数字より大きい可能性がある。
もう一つ重要なのは、これがOpenAIの公式発表ではなくSensor Towerの推定値である点だ。Sensor Towerはパネルデータとアプリストア分析からの統計的推定でユーザー数を算出している。参考までに、OpenAI自身が2026年2月27日に公式発表した数字は「週間アクティブユーザー9億人・個人向け有料契約(consumer subscribers)5,000万人」で、月間と週間は単純比較できない。
過去のどのアプリより速い
Sensor Towerの比較が興味深い。10億MAU到達までにかかった時間は──
- Google Maps、Chrome、YouTube、Meta Messenger、TikTok:5〜8年
- ChatGPT:約3年
スマホ普及後の歴代最速級だったTikTokすら大きく上回るペースだ。なお足元のChatGPTのMAU成長率は前年比62%(2026年第2四半期時点)で、規模を考えればなお高水準だ。
もう一つの数字:Claudeの640%成長
同じSensor Towerのデータには、別の見どころがある。AnthropicのClaudeアプリだ。
- MAUは約5,600万人──ChatGPTの規模には遠く及ばない
- ただし成長率は前年比約640%──ChatGPTの62%の約10倍のペース
Tech Timesはさらに、2026年第1四半期にClaudeをインストールした米国のChatGPTユーザーが、1ヶ月後にChatGPTの利用時間を約5%減らしていたという観察も伝えている。ただし記事自身が明記している通り、これは自分でClaudeを選んだ層の観察であり、因果関係の証拠ではない。
日本にいる私たちへの示唆
「結局みんなChatGPT」という体感は、データでも裏付けられた。日本の個人がAIの話題を発信したり、誰かにAI活用を教えたりするなら、共通言語はまずChatGPTという前提は当面動かない。
一方で、成長率の差は「2強化」の兆しとも読める(ここは推測)。ChatGPTだけ見ていると、伸び盛りのツールがもたらす変化を見落とす。当サイトとしては、規模の数字と勢いの数字を分けて追うことをすすめたい。なおSensor Towerの数字はあくまで推定値なので、今後OpenAIやAnthropicの公式発表が出たら、そちらで上書きして確認するのが正直な追い方だ。
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