2026年6月12日 金曜日
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ロボタクシーが東京に来る──Wayve×Uber×日産、ロンドンで一般向け受付を開始。次は2026年内に東京パイロット

英Wayveの自動運転AIを載せたロボタクシーが、Uberアプリ経由でロンドンの一般ユーザー向け受付を開始した。Wayve・Uber・日産の3社は2026年3月に提携を発表しており、東京でのパイロット運行を2026年後半に計画。車両は日産リーフ。Uberにとって日本初の自動運転パートナーシップとなる。

3行まとめ

  1. 英Wayveの自動運転AIを使ったロボタクシーが、ロンドンでUberアプリからの「優先案内リスト」登録受付を開始した
  2. Wayve・Uber・日産は2026年3月に覚書を締結済みで、東京でのパイロット運行を2026年後半に計画。車両は日産リーフ
  3. Uberにとって日本初の自動運転パートナーシップ。当初は訓練を受けたセーフティオペレーターが同乗する

自動運転AIを開発する英Wayveと配車プラットフォームのUberが、ロンドンでロボタクシーの一般ユーザー向け受付を開始した。Uberアプリ内に「interest list(優先案内リスト)」が設けられ、登録するとサービス開始時に自動運転車両とマッチングされやすくなる仕組みだ。そしてこの話は対岸の出来事ではない。次の展開先として名指しされているのが東京である。

ロンドンで何が始まったのか

Wayveの公式ページによると、ロンドンのユーザーはUberアプリの「アカウント → 設定 → 配車設定 → 自動運転車両」から優先案内リストに登録できる。通常どおりUberX・Uber Electric・Uber Comfortを呼ぶと、近くにWayve搭載車両がある場合に自動運転車両とのマッチングが提案されることがある方式だ。

ただし完全な無人運行ではない。公式ページは**「すべての乗車に有資格のオペレーターが同乗する」**と明記しており、「システムが準備できていることを実証し、社会の信頼が高まるのに合わせてのみサービスを拡大する」としている。運行エリアはトライアル期間中グレーターロンドンで、開始時期について公式ページは「まもなく(available soon)」とするにとどまり、具体的な日付は示していない。

なおWayveとUberは2025年6月の時点で、ロンドンでのレベル4自動運転の公道トライアル計画を発表済みだった。当時の発表には英運輸大臣のコメントが添えられ、英政府は自動運転産業について雇用38,000人・経済効果420億ポンドという試算(英政府の見立て)を示している。

東京は「2026年後半」、車両は日産リーフ

日本にとって本題はここからだ。Wayve・Uber・日産の3社は2026年3月、ロボタクシーの開発・展開に関する覚書(MoU)を締結したと発表した。Uberのプレスリリースによると計画は以下のとおり。

  • 東京でのパイロット運行を2026年後半に開始する準備を進める(当局との協議が前提)
  • 車両は日産リーフにWayveの「AI Driver」を搭載
  • 配車はUberのプラットフォーム経由で、認可を受けたタクシー事業者を通じて運行
  • 当初は訓練を受けたセーフティオペレーターが車内に同乗

役割分担は明確で、WayveがAI、日産が車両、Uberが配車ネットワークを担う。これはUberにとって日本市場で初めての自動運転パートナーシップであり、両社が掲げる世界10都市以上へのロボタクシー展開計画の一部に位置づけられている。

WayveのCEOアレックス・ケンドール氏は「東京は、世界で最も洗練されたモビリティ市場のひとつにエンボディドAIをもたらす重要な一歩」とコメントしている。

Wayveの方式は「地図に頼らない」

Wayveは2018年からロンドンの公道で自動運転技術をテストしてきた英国企業で、高精細地図やルールベースの制御に依存せず、カメラ映像などからエンドツーエンドで運転を学習する「Embodied AI(身体性AI)」アプローチを取る。特定の都市向けに作り込む方式と比べて、新しい都市への展開が速いと同社は主張している。ここからは推測になるが、ロンドンの次に「左側通行・狭い道・密な交通」という共通点を持つ東京が選ばれたのは、この横展開のしやすさを実証する狙いがあるとみられる。

日本にいる私たちへの示唆

注目すべき点は3つある。

第一に、スケジュールが具体的であること。「いつか来る」ではなく、2026年後半の東京パイロットと公式に明言されている(当局協議が前提条件である点は要注意)。

第二に、日本の規制構造に合わせた設計であること。海外勢の直接参入ではなく、認可タクシー事業者を介し、セーフティオペレーター同乗から始める形は、日本で現実に走らせるための布陣と読める。

第三に、生成AIの話題に隠れがちだが、AIが物理世界のサービスとして目の前に来る段階に入ったことだ。ロンドンの「アプリで登録して待つ」体験は、そう遠くないうちに東京のUberアプリでも再現される可能性がある。実際に乗れる日が来たら、当サイトでも一次情報ベースで追いかけたい。

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