2026年6月21日 日曜日
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Stellantis参戦でロボタクシー網が世界規模に──Wayve×Uber×Stellantis、東京パイロットは2026年内

6月17日、Stellantis・Wayve・Uberがレベル4ロボタクシーのグローバル展開で提携を発表した。Stellantisがセンサー搭載のL4対応車両を製造し、WayveのAIとUberの配車網を組み合わせる。ロンドンでは今夏に英国初の商用ロボタクシーが走り始め、東京パイロットは2026年内の計画。

3行まとめ

  1. 6月17日、Stellantis・Wayve・Uberがレベル4ロボタクシーのグローバル展開に関する覚書(MoU)を締結したと発表した(Stellantisプレスリリース)
  2. ロンドンでは今夏に英国初の商用自動運転タクシーを開始予定。Wayve VP は「数か月以内にローンチしたい」と発言(Eastern Eye報道)
  3. 東京パイロットは2026年内の計画で、展開先は10都市以上を見込む。WayveのAIは高精細地図不要で新都市への横展開が速いと同社は主張している

何が起きたか

2026年6月17日、自動車大手Stellantis、英AI企業Wayve、配車プラットフォームのUberの3社が、レベル4(完全無人運転)ロボタクシーのグローバル展開に向けた覚書(MoU)を締結したと発表した。Stellantisのプレスリリースによる。

これは当サイトが6月12日に報じたWayve×Uber×日産の提携の延長線上にある動きだ。日産が東京向けのリーフ車両を担うのに対し、今回のStellantis参画は製造規模の拡大を意味する。Stellantisがセンサー搭載のL4対応車両プラットフォーム(同社は「L4-Ready Platforms」と呼んでいる)を設計・製造し、WayveがAI、Uberが配車ネットワークを担う3分業構造になる。

3社の役割分担

企業 役割 備考
Stellantis L4対応車両の設計・製造(センサースイート組み込み済み) 既にWayveとL2++(ハンズフリー)で提携済み。今回L4に拡張
Wayve エンドツーエンドAI運転ソフトウェア(AI Driver) 高精細地図不要・車両非依存を主張。2018年からロンドン公道でテスト
Uber グローバル配車ネットワーク・乗客マッチング 既に12都市以上でWayveの自動運転車両を展開中とStellantis発表に記載

Stellantis CETO(チーフ・エンジニアリング&テクノロジー・オフィサー)のNed Curic氏は「よりスマートで、より安全で、より効率的なモビリティの実現に近づく」とコメントしている(Stellantisプレスリリース)。

ロンドン──英国初の商用ロボタクシーが今夏に

Eastern Eye報道によると、Wayve VPは「数か月以内にローンチしたい("We're hopeful to be launching in the next couple of months")」と発言しており、ロンドンでの商用サービスは2026年夏が目標だ。実現すれば英国初の商用自動運転タクシーとなる。

ただし注意点がある。

  • 開始時にはライセンスを持つオペレーターが運転席に座る。完全無人運行の時期は未定
  • 英国の2024年自動運転車両法に基づく最終認可がまだ下りていない(Eastern Eye報道)
  • 競合としてWaymo(Alphabet傘下)とBaidu(Lyftと提携)も英国市場への参入を計画している

東京──2026年内のパイロット計画

東京パイロットについては、6月12日時点の報道から大きな変更はない。日産リーフにWayve AI Driverを搭載し、認可タクシー事業者を通じて運行する計画で、セーフティオペレーター同乗からスタートする。

今回のStellantis発表で新たに確認できたのは、東京がアムステルダン・ロンドン・サンフランシスコと並ぶ初期展開都市として名指しされている点だ。WayveのVPはEastern Eyeの取材に対し「ロンドンでローンチした後、すぐに東京と他の10都市以上に展開する("we'll quickly be expanding to Tokyo and ten more cities afterwards")」と発言している。

Wayveの「地図不要」アプローチが東京にどう効くか

Wayveの技術的な特徴は、高精細地図やルールベースの事前プログラムに頼らず、カメラ映像からエンドツーエンドで運転を学習する点にある。同社はこれを「新しい都市への展開が速い」根拠としている。

ロンドンと東京は左側通行・狭い道路・密な交通という共通点がある。とはいえ、東京特有の複雑な交差点や歩行者密度にWayveのAIがどこまで対応できるかは、実際にパイロットが走るまで分からない。

MoUの性質について

Stellantisのプレスリリースには「非拘束的な覚書(non-binding Memorandum of Understanding)」と明記されており、各社は他の自動運転パートナーとの提携も自由に追求できる構造だ。つまりこれは確定した契約ではなく、枠組みの合意である。東京パイロットの実現には当局との協議や認可が前提条件として残っている。

正直に言うと

この記事で確認できなかったこと、不確実なことを列挙する。

  • ロンドンの正確な開始日は未公表。「今夏」「数か月以内」という発言はあるが、具体的な日付はない
  • 東京パイロットの具体的な開始時期・運行エリアも未公表。「2026年内」以上の粒度は出ていない
  • 料金体系・乗車可能人数・運行時間帯は一切発表されていない
  • WayveのAIが東京の道路環境でどの程度機能するかは、ロンドン以外での実績データが公開されていないため判断材料がない
  • Stellantis製のL4車両が東京で使われるのか、日産リーフのみなのかは不明。現時点の東京計画は日産リーフだが、Stellantis車両の将来投入については言及がない
  • MoUは非拘束的であり、計画変更の可能性がある

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