Moonshot AIがKimi K2.7-Codeを公開──1Tパラメータ・推論トークン30%削減のコーディングモデル
中国のMoonshot AIが2026年6月12日、Kimi K2.7-Codeを公開した。1兆パラメータ(32Bアクティブ)のMoEモデルで、前モデルK2.6から推論トークン使用量を30%削減。自社ベンチマークで+21.8%の改善を報告しているが、SWE-bench等の独立ベンチマークは未公開。Modified MITライセンスで重み公開済み。
3行まとめ
- Moonshot AIが2026年6月12日、Kimi K2.7-Codeを公開。1兆パラメータ(32Bアクティブ)のMoEモデルで、256Kコンテキスト窓・ビジョン入力対応
- 前モデルK2.6から推論トークン使用量を30%削減。ライブラリラッパーではなく直接実装を生成するよう訓練し、Rust/Go/Pythonでの汎化性能を向上
- 自社ベンチマークでは+21.8%改善を報告。ただしSWE-bench等の独立ベンチマークは未公開。VentureBeatは「実務者はベンチマーク数値に懐疑的」と報道
何が公開されたか
中国のAI企業Moonshot AIが2026年6月12日、コーディング特化モデルKimi K2.7-Codeを公開した(MarkTechPost、Codersera報道)。
Hugging Faceで重みが公開済み(Modified MITライセンス)で、Kimi API経由でも利用可能。
主要スペック
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 総パラメータ | 1T(1兆) |
| アクティブパラメータ/トークン | 32B |
| エキスパート | 384(8選択 + 1共有) |
| レイヤー数 | 61 |
| アテンション | MLA(Multi-Latent Attention) |
| コンテキスト窓 | 256,000トークン |
| ビジョン | MoonViT(400Mパラメータ)──画像・動画入力対応 |
| ライセンス | Modified MIT |
K2.6からの主な改善
推論トークン30%削減
K2.7-Codeは推論チェーン(思考プロセス)のトークン使用量を約30%削減した。エージェント的なタスクではトークン消費がコストに直結するため、実用上の意味は大きい。
実装方式の変更
K2.6はライブラリのラッパーコードを生成する傾向があったが、K2.7は直接実装を生成するよう訓練されている。Moonshot AIによれば、これによりRust・Go・Python間の汎化性能が向上した。
ベンチマーク
Moonshot AIが報告した自社ベンチマーク(いずれもMoonshot独自基準)。
| ベンチマーク | K2.6比改善 |
|---|---|
| Kimi Code Bench v2 | +21.8% |
| Program Bench | +11.0% |
| MLS Bench Lite | +31.5% |
SWE-bench Verified、LiveCodeBench、HumanEval等の独立ベンチマークは本記事執筆時点で未公開。
VentureBeatは「実務者の間ではベンチマーク数値が実際の利用感と合わないとの声がある」と報じている。
API料金
| 価格(100万トークン) | |
|---|---|
| 入力 | $0.95 |
| 出力 | $4.00 |
GLM-5.2との比較
同じ2026年6月にリリースされた中国発のオープンウェイトモデル同士。
| Kimi K2.7-Code | GLM-5.2 | |
|---|---|---|
| 総パラメータ | 1T | 744B |
| アクティブ | 32B | ~40B |
| コンテキスト | 256K | 1M |
| 重み公開 | 公開済み | 翌週予定 |
| ビジョン | あり | 不明 |
| 独立ベンチマーク | なし | なし |
K2.7はMCPツール統合の深さ、GLM-5.2は100万トークンのコンテキスト窓でそれぞれ差別化を図っている。
但し書き
- 報告されたベンチマーク数値はすべてMoonshot AI独自の基準であり、独立した第三者検証はない
- VentureBeatが実務者の懐疑的な反応を報じている点を踏まえると、自社ベンチマーク数値は割り引いて読む必要がある
- Modified MITライセンスの具体的な制限事項は、Hugging Faceのモデルカードで確認が必要
- 本記事は2026年6月12-15日の報道に基づく
📎 出典・一次ソース
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